多種多様なデザイン
ランドセルの色といえば男子は黒色で女子は赤色、この2色で統一されていた頃もありましたが最近はそれ以外のデザインも多く、とってもカラフルでオシャレなランドセルが目を引くようになりました。
ブルーやグリーンなどにわかには信じがたい、ランドセルではない物体かと思わせるデザインもあるので選ぶほうも楽しみが増えたでしょうが、選択でかなり悩むことにもなっているようです。
男なら黙ってブラック、と決まっていればそんな苦労もしませんが、自由すぎる分考えなければならない事柄も増えたわけです。
選択肢のない一本道ならまっすぐ進めばいいのですが、分岐点が多すぎて正しいコースを選べているのか、間違ったことをしちゃってないか心配になるのが現代のランドセル選びなのかもしれません。
機能性にあまり関係のない部分のデザインは使用者が気に入った物を選ぶのがベストだと思いますが、6年間使うことを正確に理解していない小学1年生に選ばせると、とんでもない品を指差すかもしれません。
25歳の人に「これからあなたが6年間使うカバンのデザインを決めてもらうよ」と選択を迫れば、31歳まで飽きずに使えてなおかつその歳でも不自然ではないデザインのカバンを選ぶことができるでしょう。
でもこれから小学1年生になる子供、つまり園児に同じことをさせてもそのまで頭が回らないし、だいたい6年という年月の長さを掴みきれていないので、直感で今好きなデザインを選んでしまうに決まっています。
6年前の記憶もないような子供に6年間飽きずに使えるデザインを選べというのがそもそも間違いで、その瞬間に気に入った物を選ぶ結果になるのは確定的に明らかなので、もし派手すぎたり成長してからは持ち歩きたくないようなデザインを選ぼうとしたのなら、親として制止しなければならないでしょう。
いちおう本人の希望は聞いてみて、間違った選択をした場合のみ修正する方向で話を進めるのが良いかと思います。
男の子なのにピンクのランドセルを欲しがったり可愛らしい刺繍の入った品を選ぼうとしたら、親として全力で阻止しなければなりません。
初登校の日はルンルン気分で入学式を迎えても、心無い他の生徒に「あらあら男なのにピンクのランドセル背負ってるよ、恥ずかしくないのかしら」と笑われて2日目から登校拒否をしてしまう危険がとっても大きいからです。
そこまで深刻なダメージを心に受けなかったとしても、そのランドセルで登校することを嫌がって手提げカバンを持っていくようになるかもしれません。
どちらにせよ1週間もしないうちに無駄な買い物をしたことに気付くだけですし、あまりに常識外れなデザインは選ばせないようにしてください。
どんなにかっこいい、可愛いと思われるデザインでも6年間使用されるランドセルということを忘れずに、あまり奇抜なものや飽きがくるようなものは選択肢から除外してなるべくオーソドックスな品をそれとなく勧めましょう。
自分で選んだランドセルだし3年生になるまでは凄く大切に使ってくれたけど、4年生になったら飽きてしまったのか今では一緒に寝る事もなくなった、毎週日曜日の早朝にやっていたお手入れもここ3ヶ月やってる様子が無い、なんてことにならないよう長く愛すことができそうなデザインを、親子で一緒に決めるのが一番の方法だと思います。
親が勝手に決めてもいいのですが、選ばせたほうが喜んでもらえるかもしれないので一応希望を聞いてみる位はしても悪くはありません。
そこで間違った選択をしそうになったら正しい方向へと導いてあげる、時にはウソも交えて子供の要求を却下してあげましょう。