ランドセルの重量

重さも重要な項目

寄り道をする子供

一般的なランドセルは1,000グラム~1,400グラムですが、軽量タイプだとそれよりも1割以上軽いものもあります。 小学校の高学年にもなればランドセルの重量も苦にならないでしょうが、入学したばかりの1年生だと背負うにはつらい荷物です。 なので体の小さなお子さんには軽量なランドセルを選んであげたほうがよく、毎日の通学で疲れないように配慮すべきでしょう。
重たく感じて疲れやすいランドセルは、本当に重量があるだけでなく背中にフィットしないためそう感じさせる場合もあるようなので、可能なら実物を背負わせて本人に感想を聞いてみるのが確実でしょう。
少しくらい重くても背中に密着する形状なら負担も軽減され、そんなに苦にはならず快適な登下校をすることができるのです。 逆に負担が大きかったり無理して背負っていると、姿勢が悪くなったり体の発育に悪い影響を及ぼすこともあるのでランドセルの重さはかなり重要です。 本人の申告だけをあてにせず、背負った姿を観察して無理な感じがしないか、苦しそうな姿勢になっていないかチェックすることも忘れてはいけません。
子供とは単純な生き物なので、第一印象で見た目を気に入ってしまったら重くても痛くても「大丈夫、軽いからこれ買って」と答えてしまいます。 これから6年間使うアイテムなので好いてくれるに越したことはありませんが、負担が大きそうならやめた方がいいので親がブレーキ代わりになってあげましょう。 でも金具をカチャカチャ弄って調整すればうまくフィットするかもしれないので、それくらいは試してあげてもいいかもしれません。
軽いことを条件にした場合、最も適しているのはクラリーノ製のランドセルになることはほぼ確実です。 これは本革よりも軽いという特徴を持つ人工皮革で、1,000グラム位の商品がデパートでは一番売れているようです。
軽いだけでなく汚れにも強いので、日が暮れるまで野原を駆け回る少年でも6年間使い続けることができそうな材質です。 またお値段も安いので、どこの学校でも小学1年生の半分以上はクラリーノ製のランドセルを使っているといわれています。
本革製品はクラリーノよりも重くなり、牛革もコードバンも1,300グラムはあると思っておいてください。 では重い本革製のランドセルになにかメリットがあるのか、それはズバリ丈夫さで壊れにくいうえに形があまり崩れないという特徴があります。
本革製でも馬の皮であるコードバンも重量級の皮だけあって頑丈な材質なのです。 使い始めて一年目ならクラリーノとの違いもそう目立ちませんが、5年目~7年目にもなればその差は明らかになります。
長く使うとツヤも失われてシワも発生するクラリーノと違い、簡単なお手入れをするだけで本革製品はきれいな状態を維持し続けます。 10万円近くする高級品のコードバンなら6年後にはむしろ新品の時よりも年季が入って、革製品の魅力があふれ出してくるほどです。
どの素材にするかはとても迷うところですが、軽さを求めるのならクラリーノ、長く使える丈夫さと美しさを求めるのなら本皮製になります。 ただし重い材質ほどランドセルの値段も高額になる傾向があるので、予算も考慮してどの素材で作られた製品を選ぶか考えましょう。
特にコードバンのランドセルなんかは、安くても1万円札10枚ほどの価値があるので、簡単に買える代物ではありません。 クラリーノのランドセルが10個買えそうな値段、と知るとなおさらです。